まず前回は、出発点として東洋医学の発祥から陰陽論までお話ししてきました。
次に今回は、天地人三才の思想をはじめとする東洋医学の数字の3にまつわることをお話ししていきます。

3で基準ができる

陰陽は、相対的にものを見ています。そのため、今までは陰だったのに、こっちと比べると陽になる。といったように不安定です。

一方で、3になると基準ができます。したがって、ここからこっちは陽、ここからあっちは陰、というように安定的になります。

天地人三才

『天地人』という言葉は聞いたことあるという方も多くいらっしゃると思います。しかし、思想としては、東洋医学が大元になります。

天:陽(宇宙・自然・空気など)
人:中間(生命など)
地:陰(地球・大地など)

天地人三才の核は

1.天と地が人を創りあげ、陰陽が一体となっている

2.宇宙(大宇宙)の法則や生理がそのまま人(小宇宙)に当てはまる

3.天の気(天気:陽)が人に影響して、地の気(大地:陰)に人が合わせることで健康でいられる

一元論と重なる理論となりますが、全ては通じているということが再度述べられています。

要するに、自然の法則の中で生きれば健康になる。自然の法則から離れれば離れるほど病気になるということが言われています。

実際、地球上の生物の中で、ここまで病気が広まっているのは人間だけと言われています。一方で、地球に存在する他の動物は、外傷(ケガなど)はあるにしても自然の法則の中で生きているので健康です。

気血津液

気血津液は身体の中の物質などを3つに分けた思想になります。
これがすべてという鍼灸師も中にはいます。つまり、この考え方だけで治療が完結するということです。

気:身体の表面・内部に至るまで存在して、生命活動の原動力になる

血:気と津液が合わさって血となる。身体全体に生命活動の原動力となる気を分配している

津液:身体の水分

まず、気はどうやって作られる、取り込むのか。

先天の精:両親から授けられたもの。

水穀の精微:食べ物のこと。消化吸収して身体の栄養とすることです。

清気:自然界から呼吸によって取り込んだもの

次に、4種類の気に分かれています。

1.元気:両親から授けられたもの。全身に存在して生命活動の基本的な原動力になります。

2.宗気:心臓の拍動を生み出している。したがって、心臓のある胸中に存在しています。

3.営気:血と一緒に血管内を移動している。血管内に存在し、全身に血と気を分配しています。

4.衛気:外邪(ウイルスや細菌など)から身体を守る。体表全体に存在しています。

最後に、気の作用になります。

①推動作用:押し動かす。弱まると、成長・発育の遅れ、臓腑・組織の機能不全に陥ります。

②温煦作用:身体を温める。弱まると、手足の異常な冷えなど冷えの症状が出ます。

③防御作用:外邪から侵入を防ぐ。弱まると、風邪などの感染症にかかりやすくなります。

④固摂作用:体液の漏れを防ぐ。弱まると、お小水が近くなったり、汗が異常に出るなどします。

⑤気化作用:気・血・津液の間を移り変わること

要するに、気は身体を動かす原動力で、守ってくれている存在ということです。

気が不足したり、弱くなると病気になりやすくなります。
『病は気から』という言葉はここからきています。気を気持ちの気と捉えている方もいらっしゃるかもしれません。しかしそうではなく、上記の気が働ける身体を”常に創りましょう”という意味があります。

血は、気の気化作用と消化吸収された水分が合わさったものです。要するに、気と津液によって作られています。

働きとしては、
全身へ栄養を届けること。

しかし、別でお伝えする五臓の心と肝との結びつきがものすごく強いものになります。
そこで詳しくお話ししていきます。

津液

津液は、消化吸収された食べ物や水分からなります。さらに、津と液とに分けて考えます。

津:さらっとした液体(唾液など)
液:ねっとりした液体(関節液など)

要するに、身体の中にある血以外の液体を指します。

津液の働きは、
身体を潤すことです。

しかし、津液も別でお話しする五臓の肺との関係が強いものになります。
そこで詳しくお話しします。

まとめ

3になると、一気に人間の営みに近づきますね。

つまり、治療においては、気血津液を調整することで健康で元気な状態を維持・向上するということです。

その全てに関わる脾を中心に次回は五臓のことをお話ししていきます。

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