「お腹が痛くなると下痢をしてしまう」
「便秘と下痢を繰り返している」
「緊張するとお腹の調子が悪くなる」
「検査では異常がないと言われた」
「外出前や電車の中でお腹が不安になる」

このような症状で悩まれている方は少なくありません。

このページでは、過敏性腸症候群(IBS)が起こる理由と、身体から整えるアプローチについて解説します。

当院には

・下痢や便秘を繰り返している
・お腹の張りや腹痛が続いている
・ストレスや不安で症状が悪化しやすい
・検査では異常がないが日常生活がつらい

といったご相談が多く寄せられています。

医療機関での治療と併用して来院されている方も多くいらっしゃいます。また、薬を服用されている方でも施術を受けていただくことが可能です。

過敏性腸症候群は、腸に腫瘍や炎症などの明らかな器質的異常がない一方で、脳・自律神経・腸の機能の乱れが関係して起こることが多いと考えられています。
日本消化器病学会の患者向けガイドでは、お腹の痛みや不調に関連して便秘や下痢などのお通じ異常が数か月以上続き、大腸に腫瘍や炎症などの病気がないことが前提になると説明されています。

症状が続くと

・外出時の不安
・仕事や学校への影響
・食事への不安

など、生活の質に大きな影響が出ることがあります。過敏性腸症候群はよくある病気ですが、腹痛、便通異常、不安などにより日常生活に支障をきたすことが少なくないとされています。

ここでは、過敏性腸症候群の医学的背景と身体との関係、当院の考えるアプローチについて説明します。


過敏性腸症候群とは何か?

過敏性腸症候群は、腹痛や腹部不快感が便通の変化と関連して続く機能性消化管疾患です。

代表的なタイプには

・下痢型
・便秘型
・混合型
・分類不能型

があります。

主な症状には

・腹痛
・腹部の張り
・下痢
・便秘
・残便感

などがあります。NHS(英国国民保健サービス)でも、腹痛やけいれん、腹部膨満、下痢、便秘が主症状として挙げられています。


過敏性腸症候群の科学的メカニズム

近年の研究では、過敏性腸症候群の背景には複数の要因が関わると考えられています。

① 脳腸相関の乱れ

腸と脳は迷走神経などを通じて密接に連携しており、これを脳腸相関と呼びます。ストレスが強くなると、腸の動きや感覚に影響し、腹痛や便通異常が起こりやすくなります。Mayo Clinic(アメリカ・ミネソタ州ロチェスターに本部を置く、世界最高峰の非営利総合医療機関)でも、脳と腸の信号のずれによって通常の消化過程に身体が過剰反応し、痛み・下痢・便秘につながることがあると説明されています。

② 内臓知覚過敏

腸の張りや便の刺激を強く感じやすい知覚過敏が関与すると考えられています。そのため、検査で異常がなくても、腹痛や張りが強く出ることがあります。

③ 腸の運動機能の乱れ

腸の動きが不安定になることで、下痢型では便が速く通過し、便秘型では逆に動きが遅くなることがあります。

④ ストレス反応

ストレスや不安は、症状を悪化させる代表的な要因の一つです。NHSやMayo Clinicでも、食事やストレスが症状を悪化させることがあるとされています。


自律神経と腸の関係

自律神経には

・交感神経(活動モード)
・副交感神経(休息モード)

があります。

通常、食事や消化の際には副交感神経が働きます。
しかし、

・ストレス
・不安
・慢性的な緊張

などが続くと交感神経優位になり、腸の動きや感覚が不安定になりやすくなります。
その結果

・下痢
・便秘
・腹痛
・腹部膨満感

などが出やすくなることがあります。脳腸相関や神経系の関与は、IBSの主要な病態の一つとして扱われています。


姿勢と呼吸が過敏性腸症候群に影響する理由

過敏性腸症候群は、腸だけの問題ではなく、身体全体の状態とも関係しています。

例えば

・猫背や前方頭位
・腹部やみぞおち周囲の緊張
・浅い呼吸
・首肩のこわばり

これらは

・自律神経
・横隔膜の動き
・内臓周囲の緊張感

に影響を与える可能性があります。

特に呼吸が浅く、身体が常に警戒モードに入っている状態では、自律神経のバランスが乱れやすくなり、結果として腸の不調を感じやすくなることがあります。これは、IBSでストレスが症状を悪化させる要因になりやすいこととも一致しています。


医療機関での治療

医療機関では主に

・食事や生活習慣の調整
・整腸薬や症状に応じた薬物療法
・必要に応じて認知行動療法などの心理的アプローチ

が行われます。NHSでは食事・生活習慣の調整と薬、長引く場合は会話療法が案内されており、Mayo Clinicでも症状やタイプに応じた治療が紹介されています。


それでも改善しないケース

医療機関での治療が基本ですが、

・腹部の緊張感
・不安感
・疲労感
・睡眠の質の低下

などが重なっている場合、薬だけでは十分に改善しないことがあります。

こうした場合、腸そのものを直接治すというより、身体が過度に緊張し続けている状態を整えることが、日常生活の過ごしやすさにつながることがあります。


当院の施術が過敏性腸症候群にアプローチできる理由

当院では、自律神経 × 姿勢 × 呼吸 × 身体の緊張という視点から身体を評価します。

鍼の刺激は約3mm程度の浅い刺激を中心に行っています。
強い刺激で無理に変えるのではなく、身体が安心しやすい刺激を通して、過剰な警戒状態を落ち着かせることを目指します。

3mmの微細刺激

当院の浅い刺激は、

・Aβ線維刺激
・体性自律神経反射
・下行性抑制系

などを介して、神経活動に影響を与える可能性があると考えられています。

神経アライメント

首や肩、体幹の緊張を整えることで

・呼吸がしやすくなる
・身体のこわばりが和らぐ
・自律神経が安定しやすくなる

状態を目指します。

自律神経の再教育

身体が常に警戒している状態から、少しずつ回復モードに切り替わりやすい身体に整えていくことを目指します。

その結果として

・腹部の緊張感が軽くなる
・不安感が和らぐ
・日常生活が送りやすくなる

可能性があります。


まとめ

過敏性腸症候群は

・脳腸相関の乱れ
・自律神経の乱れ
・腸の知覚過敏
・ストレス反応
・身体の緊張

などが関係して起こることがあります。

当院では、過敏性腸症候群そのものを治すことをうたうのではなく、医療機関での治療と併用しながら、腹部の不快感や緊張、不安、生活のしづらさに対して身体から整える補完的な施術を行っています。


よくあるご質問

Q. 過敏性腸症候群でも鍼灸を受けられますか?
A. はい、医療機関での治療と併用しながらご相談いただく方を想定しています。まずは現在の状態を確認しながら進めます。

Q. IBSは鍼灸で治りますか?
A. IBSの診断や治療の中心は医療機関です。当院では、腹部の不快感、身体の緊張、不安感、自律神経の乱れなどに対する補完的なアプローチとして施術を行います。

Q. 薬を飲んでいても施術を受けられますか?
A. はい。医療機関での治療と併用しながらご相談いただくことが可能です。


こんな方は一度ご相談ください

・過敏性腸症候群で通院中だが、体調の波がつらい
・下痢や便秘だけでなく、腹部の緊張感や不安も強い
・ストレスで症状が悪化しやすい
・薬物療法と併用しながら身体も整えたい

「病院では診てもらっているけれど、身体全体のつらさも何とかしたい」

そう感じている方は、身体から整えるアプローチも一つの選択肢になります。

➡️電話番号:090-3800-8762
横浜市青葉区もえぎ野6-25松本ビル201
鍼灸・マッサージ・整体サロン Mysig