「天然痘はワクチンによって撲滅された」
これは一般的に広く知られている歴史的通説であり、教科書にもそのように書かれています。しかし、感染症の歴史や公衆衛生の変遷を細かく紐解いていくと、ワクチンだけでは説明がつかないことが見えてきます。
今回は、天然痘の終息プロセスを「人間の行動」や「生活環境の変化」から読み解きます。そこから、現代の医療観や私たちの健康に対する考え方について深掘りしていきます。
ワクチン以前に始まっていた「猛威の低下」
18世紀末にエドワード・ジェンナーが種痘(牛痘を用いたワクチン)を開発されました。それ以前から、天然痘による壊滅的な致死率や流行の波はピークを越え始めていました。

ワクチンができたのは、1796年だと言われています。その30年前をピークに年間死亡者数は明らかに減少しています。
ロンドンの人口は増えていっているのに、死亡者数は減少していたということがこのグラフからわかることですね!
ではなんで、ワクチンが存在しないときから天然痘の勢いが落ち始めたと思いますか?
私はこんな要因が存在すると考えています。
衛生環境の変化(流水)
天然痘の勢いを低下させた要因の一つは確実に、「流水で洗い流す」という人間側の行動と生活環境の変化だと考えています。
現在でも「流水で手を洗うだけで手のひらの細菌やウイルスは8〜9割程度落ちる」と言われています。この物理的な洗浄効果は歴史的にも絶大な影響を及ぼしました。
侵入ウイルス量(曝露量)の激減
通常、感染症は体内に侵入するウイルスや細菌の量によって、重症度や発症率が大きく変わると言われています。ロンドンでは17世紀後半から水が豊富に使える(民間水道会社もあった)ようになり、手や体を頻繁に洗う習慣が定着していました。それで、体内に持ち込まれるウイルス量が減少し、重症化や死亡リスクが下がったと推察されます。
汚物(かさぶた・分泌物)の適切な処理
天然痘は患者のかさぶたや膿、それが付着した衣類や寝具を介して広まったと言われています。水環境が整い、衣服の洗濯や汚物の洗い流しが日常的になっていました。それによって、住環境の中にウイルスが留まり続けるリスクが低下したと推察されます。
なぜ「ワクチンの功績」とされると思いますか?
これほど大きな環境や生活習慣の変化による影響がありました。それなのに、なぜ「天然痘=ワクチンのおかげ」という論調が強調されると思いますか?
それは、「特定の科学技術が世界を救った」というストーリーが分かりやすいということと、利権によるものです。
「給水設備の充実」「手洗いの普及」「栄養状態の向上」といった変化は、時間をかけてじわじわと進みます。そのため、成果を特定することが困難です。一方で、ワクチンは「打った/打たない」という明確な境界が存在します。なので、成功の理由を集約させやすいという構造的な背景があります。
それから、ロックウェラー財閥によって、それまで行われていた自然医療・医学が石油由来の安価なものに置き換えられたと言われています。そこから力をつけていったロックウェラー家が医学業界を牛耳り、今では処方薬のほとんどに石油由来の成分が実際に使われています。
現代医学の病院システムの限界
この天然痘の歴史的視点は、私たちが直面している健康問題や医療に対する見方にもそのまま当てはまります。
外傷(骨折や事故)や一部の強力な急性感染症を除き、現代人が抱える慢性的な体調不良や病気のほとんどは、一つの原因で起こることはほとんどあり得ません。
- 力学的・構造的要因(姿勢や骨格の歪み)
- 神経・生理的要因(自律神経の乱れ、血流不全)
- 生化学・栄養的要因(代謝異常、微量栄養素の不足)
- 環境・心理的要因(気候変化、ストレス、睡眠不足)
これらの要因が網の目のように絡み合い、身体の限界値を超えた時に、初めて「症状」という形で出てきます。
にもかかわらず、「一つの症状=一つの薬」という介入だけに依存してしまうと、症状を引き起こしている根本的な身体のアンバランスや生活環境という火元を放置することになります。
大切なのは「科学」ではなく、「自然」
人間は何十万年、何百万年という歴史の中で、日光を浴び、綺麗な水を飲み、身体を動かし、自然の摂理に即して生きてきました。生命の基盤にあるのは、身体が本来持っている「自然治癒力」と「自律神経の調和」です。
- 主軸: 人間本来の生命力・自然治癒力(自然)
- 補助: 急性期や手におえない事態を支える技術(科学)
現代の医学や科学技術を否定するわけではありません。もちろん、大切なことがいっぱいあります。
しかし、科学介入への過度な依存によって、人間が自然の一部であることや、日常の衛生・生活環境という最も大切なことを見落としてしまうのは本末転倒です。
「科学技術を過信せず、自らの自然治癒力とそれを支える環境に目を向けること」こそが、時代を超えて自分の健康を守るための本質的なアプローチだと考えています。
医学的歴史から考えるMysigの大切にしているものは?
現代社会において医学の進歩は目覚ましいものがあります。しかし、現代医学は万能なのでしょうか?あなたはどう思いますか?
医学的歴史
現代医学というものが発展し始めたのは、今からおよそ200年前の1800年代初頭だと言われています。それ以前の時代にも医学と言われるものはありました。その代表格が、鍼・灸・漢方などを用いる東洋医学です。
東洋医学の歴史は広義のアーユルヴェーダから起算すると約5000年の歴史。狭義の古代中原(現:中華人民共和国)から起算すると約3000年の歴史があります。
「歴史があるから正しい」と言いたいわけではありません。
何千年もかけて積み上げられてきた医学の中にも多くの正解があり、そして何より「現代医学(病院)が得意なこと」と「東洋医学が得意なこと」は全く違うということをお伝えしたいのです。
ー 現代医学(病院)が得意なこと ー
1.救急救命
2.外傷
3.急性疾患
4.単一原因の感染症やトラブル
ー 現代医学(病院)が苦手なこと ー
1.慢性疾患
2.自律神経の乱れ
3.未病状態
4.複数の原因が絡み合っている不調(ストレス、睡眠など)
現代医学(病院)で苦手なことが東洋医学の得意分野です。
なので、「病院に行って良くならない。」「サプリメントやセルフケアではどうしようもない。」
そんな状態に最適なのが東洋医学です。
鍼治療そのものが東洋医学というわけではありません。
東洋思想(自然哲学)を身体に当てはめて施術することが東洋医学になります。
当院では、東洋医学の思想をベースに治療しています。
だから、どこに行っても良くならないような症状や慢性疾患、自律神経の乱れ、未病状態、複数の原因が絡み合っている不調(ストレス、睡眠など)にものすごく有効です。
実際に、そういうお声をいただいています。
東洋医学思想に基盤を置きつつ、現代医学の視点を利用したカイロプラクティックを実施しています。
今回は総論的なお話をしてきましたが、次回以降に各項目を深掘りしていきたいと思います。
この記事を書いたのは

Mysig院長 建部祐也(タテべユウヤ)
横浜市青葉区・藤が丘の鍼灸院
はり師
きゅう師
あん摩マッサージ指圧師 免許保有
当院は、「身体から、安心できる毎日を取り戻す」ための場所です。
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➡️電話番号:090-3800-8762
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